[予防栄養学]大好きなコーヒーで健康キープ,生活習慣病予防にも

この記事は、当ブログ管理者であるmonicaが一般社団法人 国際予防医学協会が主催する「予防栄養学アドバイザー検定」講座を受講した内容に基づいて発信しています。(2023年11月予防栄養学アドバイザー資格取得)

近頃コーヒーを飲むことが大きな病気予防にもなるという報道がテレビ等でもされていますよね。

そう、予防栄養学の学びの中では、コーヒーは様々な病気の予防につながると言われています。実際に統計データも発表されています。こちらの記事ではコーヒーについて、病気予防との関係性についてお話したいと思います。

目次

コーヒーが体に良いと言われたのは1000年も昔から!?

イスラムの名医であるラーゼスという医師が初めて文献にコーヒーを薬として示したのは今から約1000年も前のことだそうです。コーヒーは胃に効く薬だと記しています。

コーヒーを初めて飲用したのはイスラムの僧侶たちだったようで、長時間

でアラーへの祈りを捧げるイスラムの僧侶たちにとって、眠気を覚ましてくれたり活力を生み出してくれる秘薬として愛飲されていたそうです。

コーヒーに対する過去のネガティブなイメージが大逆転!

今から数十年前までは、「コーヒーには中毒性がある」「コーヒーを飲むとがんになる」などとネガティブなイメージが拡まっていましたが、現在ではむしろ健康に良い影響を与える食品として言われるようになりました。

がんの発生抑制に効果がある

現在では、直腸がんや胃がん、食道がんなどの発生抑制に効果があるという報告がされています。また、世界保健機構(WHO)はコーヒーを中毒性から外しています。

カフェインは体に良い?悪い?

コーヒーの薬効成分といえば、まず「カフェイン」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

カフェインはコーヒーの最も特徴的な成分であり、お茶やココア、コーラなどの食品にも多く含まれているものですが、カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが広く知られています。

カフェインはコーヒーを飲んでから30分位で効果が現れるようで、

  • 自律神経の働きを高める
  • 集中力を高め作業能力を向上させる
  • 運動能力を向上させる

など、様々な効果が明らかにされています。

また、カフェインは交感神経を刺激する作用があり、体脂肪の燃焼も促進すると知られています。

近年注目されているクロロゲン酸類

コーヒーの薬効成分として、近年とりわけ注目されているのが「クロロゲン酸類」です。カフェインよりもコーヒーに多く含まれており、コーヒーを焙煎した時の褐色や苦味、香りの素となっている成分です。

コーヒー生豆中、カフェイン=0.9〜1.2%、クロロゲン酸類=5.5〜8.0%

クロロゲン酸類が注目を集めている理由は、がんや糖尿病、動脈硬化などの予防にコーヒーが効果的であるという研究結果が相次いで報告されていて、その結果の中心的な役割を担っているのがクロロゲン酸類の抗酸化作用ということがわかってきたからです。

実際にコーヒー好きな「コーヒー党」の人に肝臓がんが少ないのはこの抗酸化作用のためではないかと言われています。

コーヒーで生活習慣病対策

生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症や進行に関与する疾患の総称です。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • がん
  • 心疾患
  • 脳血管疾患

などが含まれます。

遺伝性のものもありますが、生活習慣病に起因する「2型糖尿病」がコーヒーで防げるという研究報告がされています。

世界に先駆けて大規模な調査結果を発表したのは、オランダのDr.vanDam氏らで、1万7千人以上の男女を対象とした調査を平均で約7年間にわたって追跡した結果、「1日に7杯以上コーヒーを摂取する人は、1日2杯以下の人に比べ2型糖尿病の危険度が2分の1になる」という結果が出されました。

また、フィンランド国立公衆衛生研究所が行った大規模調査では、

1日3〜4杯以上のコーヒーを飲んだ場合、飲まない人に比べ女性で29%、男性で27%糖尿病にかかる率が減少

1日10杯以上飲んだ場合は、女性で79%、男性で55%の減少

という研究結果が出ています。

他にもアメリカ、スウェーデン、日本などの各国でコーヒーの2型糖尿病予防効果について「効果あり」という研究報告がされています。

糖尿病は糖分をエネルギーに変えるためのホルモンであるインスリンの分泌や働きが悪くなる病気です。コーヒーが糖尿病予防に効果がある理由として、コーヒーに含まれているクロロゲン酸類が血糖値の抑制に関わっている可能性が指摘されています。

コーヒー1日5杯×週5日以上でリスク回避!?

コーヒー5杯でリスク4割低下

4,500人以上の男性を対象に行った調査によれば、2型糖尿病を発症する「相対危険度」はコーヒーを飲まない人を1とすると1日に1〜2杯飲む人で0.72となりました。3〜4杯では0.6511、5杯以上飲む人は0.641。コーヒー5杯で糖尿病になるリスクが約4割も低下するという結果です。

週5回以上コーヒーを飲むと発症リスクが約半分に

糖尿病と診断を受けていない40歳と50歳の男女を対象にした調査によると、コーヒーを飲む回数が「週5回以上」の人は、「週1回未満」の人に比べて2型糖尿病を発症するリスクが薬半分だったという結果が出ています。この結果が得られたのはコーヒーを飲む習慣がある人だけで、紅茶やウーロン茶ではこうした傾向は見られなかったという報告もされています。

コーヒーはカフェインがきついから体に良くない、胃に刺激が強い、と私が子どもの頃から言われ続けてきていました。でも上記でご紹介した通り、こんなにも生活習慣病である糖尿病予防に効果的だということがわかって嬉しくて仕方ありません。毎日何杯でも飲みたいですね!

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この記事を書いた人

「LOVE & HUMOR」愛とユーモアをモットーに毎日の暮らしを楽しくハッピーに暮らしたいと心がけています。

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